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京都市立芸術大学 柿沼研究室

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JCMR KYOTO Vol. 4 「こえ」をとらえる-電子音響における「声」

D3竹内がメンバーであるJCMR KYOTO (Japanese Contemporary Music Research Kyoto)
の企画・制作したイヴェントが2月26日(土)に京都で行われます。
日本の作曲家の作品紹介を目的とするグループの4回目の公演にあたる今回の企画は
「声」を素材にした日本の電子音楽作品に焦点をあてています。
前半は『日本の電子音楽』の著者として知られる川崎弘二氏による歴史的概観、制作手法、
ききどころなどのレクチャー、後半は能美亮士氏の音響によるコンサートという
構成になっています。ご興味のあるかたは、ぜひご来聴ください。

JCMR KYOTO Vol. 4 「こえ」をとらえる-電子音響における「声」

企画・制作 JCMR KYOTO

2011年2月26日(土)
Open 17:30 / Start 18:00

MEDIA SHOP

ticket 1000円(先着40名程度)

公式ブログ

イヴェントの詳細についてはブログをご覧ください。
jcmr.vol.4

2010年度後期ゼミ_その4

本日のゼミでは、上羽義信(M2)による発表が行われました。発表のタイトルは、「ストラヴィンスキーとバランシンのコラボレーションにおけるリトミックの影響 --バレエ《ミューズを率いるアポロ》を題材に--」となっています。

リトミックとは、音楽に応じて様々な運動を行い、音やリズムを身体的に把握していくことで、音楽的能力の獲得を目指す音楽教育法です。スイスの作曲家、音楽教育者であるダルクローズが創始しました。彼のリトミックの方法は、振付師であるバランシンに大きな影響を与えます。本発表では、ダルクローズ・メソッドの教本における運動の見本と、バランシンによる《アポロ》の振り付けとを比較することで、その類似性がはっきりと示されました。

バランシンは、リトミックの動きを取り入れつつ、クラシック・バレエの身体様式を徐々に改変していきました。これが本発表の主張の一つです。そして、このような振り付けの革新は、振り付け曲であるストラヴィンスキーの音楽作品へとフィードバックされます。ストラヴィンスキーは自身の音楽の中に、非クラシック・バレエ的な、つまりバランシンの振り付けに適合するような楽想を取り込んでいきました。これが、本発表の第二の主張です。

リトミックの身体性→バランシンの振り付け→ストラヴィンスキーの音楽作品、というダイナミックな影響関係が示された発表でした。上羽は現在、修士論文執筆中で、今回の発表はその論文を下敷きにしたものです。

2010年度後期ゼミ_その3

本日のゼミでは、井上佑貴(M1)と岡田正樹(M2)による研究発表が行われました。

井上の発表は、「モード・ジャズの定義とハービー・ハンコックのモード手法による作品について」というもので、いわゆるモード・ジャズという手法で作られた作品を、理論的に(再)考察することを主眼としています。モード・ジャズとは、機能和声にあまり寄りかかることなく、広義の旋法(教会旋法だけでなく、8音音階、全音音階なども含む)を中心に作られたジャズ作品を指しますが、井上は、そのような作品群を、あえて和声(コード)面から分析することを目論んでいるとのことです。

岡田の発表は、「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの多元性」というタイトルで、60~70年代にかけて活躍したアメリカのロック・バンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドおよび彼らの作品を考察するものです。岡田は彼らのコミュニティや作品の特徴を、「ヒップ」「キャンプ」「アイロニカル」「多元的」といったキーワードを用いて、横断的に整理しています。また、チェコスロヴァキアの民主化運動にあたって、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの音楽が帯びることとなった政治性について言及し、ロックと政治の(新たな)関係についても触れています。

現在、岡田は修士論文執筆中で、今回の発表はその論文を下敷きにしています。

柿沼教授による新刊です!

柿沼教授による渾身の訳書『20世紀を語る音楽』(アレックス・ロス著)が、11月25日に発売されました! 上下巻でおよそ700ページの大著ですが、とても読みやすい翻訳になっています。数多くのエピソードを交えながら、ジャンルや国にとらわれることなく、20世紀の音楽を縦横無尽に語るという刺激的な内容です。音楽好きの方にとって魅力的な本ではないかと思います。

また、楽譜をあえて一切使用しないという紙面構成になっていますので、とくに専門知識などなくても読み進めることができます。20世紀以降の音楽について知りたいと考えている一般の方にとっても、非常に取っつきやすい本になっているかと思います。ぜひともご覧になってください。

みすず書房様の紹介ページ
http://www.msz.co.jp/book/detail/07572.html
http://www.msz.co.jp/book/detail/07573.html

連動企画: 柿沼敏江のブログ
http://amunika.exblog.jp/




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2010年度後期ゼミ_その2

12月はじめのゼミでは、宮田(D1)が研究発表を行いました。発表のタイトルは「映像作品における音の分類について --擬音を中心に--」というもので、映像作品となっていますがアニメの話が中心になっています。擬音という言葉には、すこし意味の幅があり、まだその辺りをはっきり決めているわけではないようです。

宮田は修士課程では「セルゲイ・ラフマニノフのピアノ作品における〈ディエス・イレ〉の借用」という、音楽学的なラフマニノフ研究を行っており、そこからすると大きくテーマを変えたように見えますが、本人の考えでは、内容的にある程度つながっているということです。

今回の発表は、既存の映画音楽研究の文脈における、代表的な音の分類法についてまとめること、そして、TVアニメの元祖として『鉄腕アトム』に、どのような音の特徴が見られるか、ということの簡単なイントロダクションが、主な内容となっていました。アニメには実写作品とは異なる特徴が、確かにあることはあるようだという面で、興味深い発表でした。

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